キッドの運命

キッドの運命

著者
中島 京子 [著]
出版社
集英社
ジャンル
文学/日本文学、小説・物語
ISBN
9784087444414
発売日
2022/10/20
価格
594円(税込)

内容紹介


すぐそこにある未来は、こんな奇妙なものかもしれない。

廃墟化した高層マンションの老人が消えるわけ。汎用型AIが人を超えた時に起こる異変。
アグリビジネスから逃れた種の行き先――。
『小さいおうち』『長いお別れ』の著者が贈る、初の近未来小説。

とつぜんあの女があらわれた日は、雷鳴が鳴り響き、雹がばらばら降った日だった。しかも、あろうことか彼女は海からやってきたのだ。ドーニを一人で操縦して――「キッドの運命」

十四歳のミラは、東洋人の祖母が暮らす田舎で夏休みを過ごす。おばあさんばかりがいるその集落には、ある秘密があって――「種の名前」

人工多能性幹細胞から作った子宮? ぼくは、寝起きの顔をぶん殴られたような衝撃を受けた――「赤ちゃん泥棒」 他、全6編。

【著者プロフィール】
中島京子(なかじま・きょうこ)
1964年東京生まれ。東京女子大学文理学部史学科卒業。出版社勤務ののち、フリーライターに。米国滞在を経て、2003年『FUTON』で小説家としてデビューする。10年、『小さいおうち』で第143回直木三十五賞受賞、14年『妻が椎茸だったころ』で第42回泉鏡花文学賞を受賞。15年、『かたづの!』で第3回河合隼雄物語賞、第4回歴史時代作家クラブ賞作品賞、第28回柴田錬三郎賞の三冠を達成し、同年『長いお別れ』で第10回中央公論文芸賞、第5回日本医療小説大賞を受賞。

データ取得日:2024/04/16  書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます