宿命の子

笹川一族の神話

宿命の子

著者
高山 文彦 [著]
出版社
小学館
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784093798631
発売日
2014/12/17
価格
2,750円(税込)

内容紹介

父・良一を支えた笹川陽平の「復讐の物語」

本書は、競艇の創設に尽力し「日本のドン」の汚名を背負った故・笹川良一氏と、ハンセン病制圧を中心とした慈善事業を担う三男の笹川陽平・日本財団会長の、父と子の物語である。
1899年に生まれた笹川良一氏は戦後、A級戦犯容疑者として巣鴨プリズンに収監。48年の釈放後、51年のモーターボート競走法制定に尽力、全国モーターボート競走会連合会、日本船舶振興会を設立し、会長に就任。競艇の売り上げの一部を慈善活動に使う集金システムは、「右手でテラ銭を集めて左手で浄財として配る」と揶揄され、90年代にはメディアが“笹川帝国”批判キャンペーンを繰り広げた。
ロシアの沈没船引き揚げに大金を投じるなど、暴走を始めた晩年の父を陰ながら支えた陽平氏は、父なき後、父が特に心血を注いできたハンセン病制圧活動をライフワークに据えた。ジャングルの奥地など世界のあらゆる場所に自ら赴き、薬を届けて啓蒙活動に身を捧げる陽平氏の姿を、著者・高山文彦氏は「これは大いなる復讐の物語だ」と捉え、数奇なる父子の人生を綴ったのが本書です。
本書は週刊ポストで2012~2013年に全74回にわたって連載された。

【編集担当からのおすすめ情報】
メディアが長年にわたってタブー視してきた笹川一族の神話を解き明かし、その真実を明らかにした本書は、昭和史の裏面に光を当てた一級のノンフィクション作品です。著者が自身の代表作と胸を張るノンフィクション文学をご堪能ください。

データ取得日:2024/04/18  書籍情報:JPO出版情報登録センター
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