苺畑の午前五時
内容紹介
ビートルズを愛した少年の60年代青春小説
〈小学六年の正月に、亮二はお年玉でポータブル電蓄を手に入れた。三千円であった。その電蓄を買って一か月も経たないうちにビートルズが日本でレコード・デビューをしたのである。ビートルズはそれまで亮二が聴いていたポピュラー音楽とは、全く異なったものであった。それからの亮二の小遣いは、その殆どがビートルズに費やされることになったのである。……発売されるビートルズのシングル・レコードは、すべて買った。LPレコードを買うために、昼食のパン代もためるようになった。いまの調子でいけば、二学期に入ってすぐにLPが一枚買えるはずである〉
――1963年から70年代まで、少年は中学高校と成長していく。淡い恋、性への憧れ、そして音楽。ジョンやポールがとても大切だったのと同じように、愛する恋人を抱きしめて彼は時代を駆け抜ける。
エヴァーグリーンな青春小説の名作が甦る。
解説はミュージシャンの仲井戸麗市、装丁は和田誠という豪華版。
【編集担当からのおすすめ情報】
ビートルズの14枚のオリジナル・アルバムを素材に、彼らのすべてを語りつくす書き下ろし単行本『ウィズ・ザ・ビートルズ』を同時刊行。ビートルズ、レコード・デビュー50周年記念出版。
データ取得日:2024/04/15
書籍情報:JPO出版情報登録センター
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