欺す衆生
内容紹介
人はなぜ、人を欺し続けなければ生きていけないのか。
戦後最大の詐欺といわれた豊田商事事件。その残党たちの暗闘を通じて、令和の闇を描破した、渾身の長編小説。
戦後最大かつ現代の詐欺のルーツとされる横田商事事件。その目撃者であり末端の営業マンであった隠岐は、かつての同僚の因幡と再開。導かれるがまま〈ビジネス〉を再興する。
取り返そうよ、ここらで僕達の人生を。僕と君は一蓮托生なのだから。
幾多の修羅を経て、詐欺の魅力に取り憑かれていく隠岐。ついには〈国家〉を欺く一大事業へと発展していくのだが……。欺す者と欺される者、謀略の坩堝の果てに待ち受ける運命とは。
人間の業と欲を徹底的に炙り出す、規格外の犯罪巨編。
データ取得日:2024/04/19