思想としての近代仏教

思想としての近代仏教

著者
末木 文美士 [著]
出版社
中央公論新社
ジャンル
哲学・宗教・心理学/仏教
ISBN
9784121100306
発売日
2017/11/09
価格
2,640円(税込)

内容紹介

日本において「近代仏教」はどのように形成され、展開していったのか。それは伝統と近代・現代の問題を考えるときに重要な観点を内在している。本書は清沢満之、倉田百三、田中智学、鈴木大拙など近代仏教を担った代表的知識人の営為に光をあて、思想という面から見ていく。また本書は、浄土教、日蓮系、禅という三つの系統について、思想動向を取り上げるなど記述は整理的であり、仏教研究の複雑な様相も丹念に説明していく。さらに本書では、「大乗」という問題に焦点を当てる章も設けている。
戦争を含めた時代状況との関連や実践の問題にも筆はおよび、近代仏教の歴史的展開と、現在に投げかける諸問題を一冊のうちに説き示している。日本仏教学の第一人者による、まさしく充実の名編といえよう。

データ取得日:2024/04/14  書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます