もっと試験に出る哲学

「入試問題」で東洋思想に入門する

もっと試験に出る哲学

著者
斎藤 哲也 [著]
出版社
NHK出版
ジャンル
哲学・宗教・心理学/哲学
ISBN
9784140886229
発売日
2020/05/11
価格
990円(税込)

内容紹介

ブッダから孔子、老荘、道元から西田幾多郎まで。入試問題を導きに基本を明快に説く!

センター試験「倫理」の厳選26問を導入に、インド・中国・日本をまたぐ東洋思想の流れをわかりやすく説く。本書が扱うのは、孔子から老荘、孟子、朱子学まで。最澄に空海、法然に道元まで。本居宣長から石田梅岩、吉田松陰まで。そして福沢諭吉に漱石、西田幾多郎までを網羅! 重要な思想家を扱った問題にチャレンジし、明快な解説とイラストを楽しむうちに、思想のポイントが東洋でどう受け継がれていったかというダイナミックな流れが理解でき、基本知識が確実に身につく。学生のみならずビジネスパーソンの学び直しに最適。西洋思想史を扱った『試験に出る哲学』(2018年刊行)とあわせて読みたい一冊。 

Ⅰ 輪廻からの解脱を求めて――古代インドの思想
  1-1 哲人たちは解脱を求めた──ウパニシャッド哲学
  1-2 「確固たる自分」など存在しない──ブッダの思想
  1-3 菩薩となって悟りを開きたい!──大乗仏教の展開
  1-4 「空」を哲学する──龍樹と唯識派の思想
Ⅱ 中国思想の核心は「天」にあり――儒教から朱子学へ
  2-1 儒教は仁から始まった──孔子の思想
  2-2 儒家が世の中をダメにした?──老子と荘子の思想
  2-3 天と人との関係はいかに?──孟子の性善説と荀子の性悪説
  2-4 仏教、道教に負けてなるものか──朱子学の「性即理」と陽明学の「心即理」

Ⅲ 大乗仏教のイノベーターたち――古代・中世の仏教思想
  3-1 そして、神と仏はまじりあった──古代日本の神信仰
  3-2 平安の世に仏教イノベーターが現れた──最澄と空海の思想
  3-3 末法の世を浄土思想が席巻した──法然から親鸞へ
  3-4 修行と悟りは別ものではない──道元の思想

Ⅳ 神仏から神儒への大転換――江戸日本の思想
  4-1 朱子学をメッタ斬り──伊藤仁斎の古義学と荻生徂徠の古文辞学
  4-2 非合理ゆえに神々の物語を信じる──本居宣長の国学
  4-3 物言う町人と農民が現れた──石田梅岩と安藤昌益の思想
  4-4 尊王攘夷の思想──会沢正志斎と吉田松陰

Ⅴ 西洋との格闘が始まった――日本近代の思想
  5-1 一身独立して一国独立する──福沢諭吉の啓蒙思想
  5-2 近代的自我との格闘──夏目漱石の思想
  5-3 純粋経験から絶対無へ──西田幾多郎の無の哲学
  5-4 人間は間柄的存在である──和辻哲郎の倫理学

  ブックガイド

データ取得日:2024/04/19  書籍情報:JPO出版情報登録センター
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