文豪、社長になる

文豪、社長になる

著者
門井 慶喜 [著]
出版社
文藝春秋
ジャンル
文学/日本文学、小説・物語
ISBN
9784163916675
発売日
2023/03/10
価格
1,980円(税込)

内容紹介

100年企業の土台は、人望。それだけ!

1923年 
大ベストセラー作家・菊池寛の手によって
文春は産声をあげた

「楽しいんだ。菊池さんと仕事してると。それだけっ」

仕事が、仲間が、人生が愛おしくなる
2023年最高の感動歴史長篇

文藝春秋創立100周年記念作品

(あらすじ)
 芥川龍之介や直木三十五、川端康成などの協力を得、菊池寛が発行した「文藝春秋」創刊号はたちまち完売する。読者が、時代が求めた雑誌は部数を伸ばし、会社も順風満帆の成長を遂げていく。
 しかし次第に、社業や寛自身にも暗い影が。
 芥川、直木という親友たちとの早すぎる死別、社員の裏切り、戦争協力による公職追放、そして、会社解散の危機……。
 激動の時代に翻弄されながらも、文豪として、社長として、波乱に満ちた生涯を送った寛が、最後まで決して見失わなかったものとは――。
『家康、江戸を建てる』『銀河鉄道の父』の著者による、圧倒的カタルシスの感動作

菊池 寛(きくち・かん)略歴
 明治二十一年(一八八八)、香川県高松市に生まれる。本名は菊池寛(ひろし)。京都大学英文科を卒業後、時事新報社社会部記者に。この頃、「父帰る」「無名作家の日記」「恩讐の彼方に」など、後に名作とされる作品を次々と発表。
 大正九年(一九二〇)、新聞小説に連載を開始した『真珠夫人』が大ベストセラーとなり、一躍流行作家に。
 同十二年(一九二三)に雑誌「文藝春秋」を創刊。その後も文藝春秋社社長の傍ら、旺盛な執筆活動を続ける。
 昭和十年(一九三五)、早逝した親友・芥川龍之介、直木三十五を悼み、二人の名を冠した文学賞を創設。日本文学の振興に大きく寄与した。
 同二十二年(一九四七)、戦時中の軍部への協力により公職を追放。翌二十三年(一九四八)、狭心症により五十九歳で急死。

データ取得日:2024/04/20  書籍情報:JPO出版情報登録センター
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