ケロリン百年物語
内容紹介
1925年(大正14年)に誕生した「ケロリン」は2025年100周年を迎えます。富山の薬売りが全国に届けた解熱鎮痛薬ケロリンは大ヒットし、坂口安吾の随筆には、知らないうちに妻がケロリンを飲んでいて驚いたという逸話が書かれています。戦後、薬局薬店に進出するにあたって作成したラジオCMはサトウハチロー作曲・服部良一作詞という顔ぶれで、歌は「CMソングの女王」と呼ばれた楠トシエ。さらに東京オリンピックを控えた1963年(昭和38年)にはケロリン桶が誕生し、ケロリンは薬だけでなく銭湯文化および昭和レトロの象徴となります。
本書は、文化史のなかの「ケロリン」に着目し、音楽史・映画史・メディア史・庶民文化史などの視点から多様なアプローチします。また、多方面の作家や識者に論考を仰ぎ、著名人へのインタビューなど読物としても楽しめます。
データ取得日:2025/06/10
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