世界を一枚の紙の上に
歴史を変えたダイアグラムと主題地図の誕生
内容紹介
これは、「科学」なのか、「美術」なのか? グラフィックデザインのモダニズム、ここに始まる。
いまから200年以上前に制作された、一枚の図。
この図は、「近代デザインの父」とされるモリスらの活動を
半世紀以上も先行していただけでなく、
現代のダイアグラム表現を凌駕する、高度な領域に達していた!?
デザイン史を揺さぶるこのグラフィックは、なぜ、制作されたのか。
「世界を描く」という不可能に挑戦した人たちの
知られざる科学的グラフィズム150年の軌跡。
雑誌『アイデア』の好評連載を待望の書籍化。
アレクサンダー・フォン・フンボルトからオットー・ノイラートまでの
科学的グラフィズムの壮大な物語。
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19世紀初頭の西欧は、「世界を視覚化する」という
いまだかつてない課題に直面していた。
自然現象の分布と生き物との相互連関を描く「生態系」の概念が生まれ、
科学の発展が「世界」を記述可能なものへと後押しし、
市民の台頭により「社会」全体を把握する必要性が出てきたのである。
巨視的で、かつ不可視な対象である「世界」を描くために、
ダイアグラムや主題地図などの新しい表現が次々に生み出された。
この作業を担ったのは、科学者、地図学者、官僚
あるいは画家といった、デザインの非専門家たちであった。
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【推薦の言葉、続々!】
中野 豪雄(アートディレクター・グラフィックデザイナー)
「関係づけ、比較し、体系立てる
“世界”を描く視覚表現の起源を紐解く
画期的な論考」
三中 信宏(進化生物学者・生物統計学者)
「情報を描く、知が見える
可視化の世界観がいま明らかに」
真鍋 真(古生物学者・恐竜学者・国立科学博物館 標本資料センター長)
「19世紀の一枚の絵図から始まった
情報デザインのルーツとその進化」
データ取得日:2024/04/14
書籍情報:JPO出版情報登録センター
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