書物の破壊の世界史――シュメールの粘土板からデジタル時代まで
- 著者
- フェルナンド・バエス [著]/八重樫克彦 [訳]/八重樫由貴子 [訳]
- 出版社
- 紀伊國屋書店出版部
- ジャンル
- 歴史・地理/外国歴史
- ISBN
- 9784314011662
- 発売日
- 2019/02/28
- 価格
- 3,850円(税込)
内容紹介
「もはやわれわれの記憶は存在しない。
文字や法律の揺りかご、文明発祥の地は焼失した。
残っているのは灰だけだ」
(2003年、バグダード大学教員のことば)
「55世紀もの昔から書物は破壊されつづけているが、その原因のほとんどは知られていない。
本や図書館に関する専門書は数あれど、それらの破壊の歴史を綴った書物は存在しない。何とも不可解な欠如ではないか?」
シュメールの昔から、アレクサンドリア図書館の栄枯盛衰、ナチスによる“ビブリオコースト”、イラク戦争下の略奪行為、電子テロまで。
どの時代にも例外なく書物は破壊され、人類は貴重な遺産、継承されるべき叡智を失ってきた。
ことは戦争や迫害、検閲だけでなく、数多の天災・人災、書写材の劣化、害虫による被害、人間の無関心さにおよぶ。
幼少期に地元図書館を洪水によって失った著者が、やがて膨大量の文献や実地調査により、世界各地の書物の破壊の歴史をたどった一冊。
ウンベルト・エーコ、ノーム・チョムスキー絶賛!
データ取得日:2024/04/23
書籍情報:JPO出版情報登録センター
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