来福の家
内容紹介
3つの言語が奏でる新しい文学
『台湾生まれ 日本語育ち』の著者の鮮烈なデビュー作、Uブックス版で登場!
台湾人の両親のもと、台湾で生まれ、日本で育った19歳の楊縁珠は、大学の中国語クラスで出会った麦生との恋愛をきっかけに、3つの言語が交錯する家族の遍歴を辿り、自分を見つめ直すが――。すばる文学賞佳作の「好去好来歌」に、希望の光がきざす表題作を併録。『台湾生まれ 日本語育ち』とあわせて読むと、著者の成長の過程も辿ることができる。
「ニホンゴ、中国語、台湾語、ママ語、すべて音として同等に混ざって生きている言葉たちを、温さんが文字として示していくそのありさまが、日本社会の中で自明ではない存在の人たちの生きざまそのものを表現している。そのほとばしるような熱い生の感覚が、この小説の言葉からはあふれてくる」(解説・星野智幸)
データ取得日:2024/04/23
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