こころの熟成

老いの精神分析

こころの熟成

著者
ブノワ・ヴェルドン [著]/堀川 聡司 [訳]/小倉 拓也 [訳]/阿部 又一郎 [訳]
出版社
白水社
ジャンル
哲学・宗教・心理学/心理(学)
ISBN
9784560510469
発売日
2021/10/25
価格
1,320円(税込)

内容紹介

老いのこころに生じる問題に光を当てる

 1970年代以降、欧米において、老いに関する精神分析的な議論や発表がみられるようになったが、ほかの世代のそれに比べるとごくわずかであった。本書は、精神分析の見地から、老いのこころに生じるさまざまな視点や問題(年を経るにつれて変化する身体や性、それに伴うこころの問題、社会での役割、臨床と治療の実践、近親者や介護者のケアの問題など)を扱い、「異なる専門性をもち、異なる教育を受けてきた同輩たちだけでなく、一般の人が、年齢を重ねた人たちの心的生活に関心を抱けること」(「序文」)を試みる。
 また、症例とともに、フロイトが自身の老いを綴った書簡をはじめ、ユルスナール、イヨネスコ、モーパッサン、モーリヤック、ジッド、クローデル、レヴィ=ストロースなど、文学作品や手記、講演内容などを随所に盛り込み、思想家や著述家が向き合った老いを病跡学的に参照する。

データ取得日:2024/04/17  書籍情報:JPO出版情報登録センター
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