日本仏教史入門

釈迦の教えから新宗教まで

日本仏教史入門

著者
松尾 剛次 [著]
出版社
平凡社
ジャンル
哲学・宗教・心理学/仏教
ISBN
9784582859973
発売日
2022/02/17
価格
946円(税込)

内容紹介

厳しい修行を通して、悟りを開く──。
これが仏門を志した人びとの最終的な目標である。
しかし、そのために釈迦が定めた「戒律」とは違う形で、
日本仏教は、独自の発展をとげてきた。なぜか。
時代によって変わる人びとの悩みや求めに、
僧侶たちが応えるなかで、日本仏教は今の姿となったのだ。
一五〇〇年の歴史を大きくつかむことで、
日本仏教の「なぜ」を浮き彫りにする。

<目次>
第一仏教とは何だろう
発見された仏教/三つの系統/縁起説と因縁/輪廻説と業・迷い/成仏への道……

第二なぜ仏教を受け入れたのか──飛鳥・奈良・平安時代
いつ伝わったか/聖徳太子/最初の出家者/官僧・官尼の出現
鑑真来朝と授戒制/最澄/空海/神仏習合/末法思想と源信/往生と成仏の違い……

第三中世仏教の新しさとは何か──鎌倉時代
遁世僧の台頭/法然/親鸞/日蓮/道元/栄西/叡尊/忍性/一遍
「個人」の救済と遁世僧……

第四どのように広がり、定着したのか──室町・戦国時代
夢窓疎石/休宗純/戦国仏教/信長と遁世僧時代の終わり/秀吉の仏教再編
キリスト教伝来……

第五江戸時代の仏教は堕落していたのか
仏教教学が深化した時代/葬式仏教体制の確立/本寺・末寺制度の確立
島原の乱とキリシタン禁制/米沢の殉教者たち/江戸時代の修験道
四国遍路はいつ成立したのか/実証主義歴史学からこぼれたこと……

第六明治維新はどんな意味を持つのか──明治から平成へ
神仏分離の影響/廃仏毀釈と肉食妻帯/国家神道の誕生/井上円了/清沢満之/村上専精
鎌倉新仏教中心史観の始まり/鈴木大拙/新宗教が現れた意味/現代、これからの仏教……

参考文献
関連年表
索引

データ取得日:2024/04/19  書籍情報:JPO出版情報登録センター
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