祖父が見た日中戦争 ――東大卒の文学青年は兵士になった――
内容紹介
死と隣り合わせのなか、思い知った人間の宿痾とは?
学問に勤しみ、恋をし、芸術談義に明け暮れる……いつの時代でも、どこにでも普通にいる若者たちは戦場で何を見聞きし、何を強いられ、何を考え、思ったのか?
今こそ読みたい珠玉の戦争論
私はこのとき、人間には一向に進歩しない領域があることを理解した。人間は救いようのない決定的な宿痾を背負わされて生かされているのだ。未来永劫、この大地の上の濁世から、いがみ合いがなくなることなどないのだ。戦争ほど人間的な行為はほかにない。それを誤魔化してはいけない。……本文より
データ取得日:2024/04/12
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