心理学の7つの大罪
真の科学であるために私たちがすべきこと
- 著者
- クリス・チェインバーズ [著]/大塚紳一郎 [訳]
- 出版社
- みすず書房
- ISBN
- 9784622087885
- 発売日
- 2019/04/02
- 価格
- 4,840円(税込)
内容紹介
「もしもいま私たちが警告の印を無視してしまったなら、
100年以内に、あるいはもっと早く、心理学は
古臭い学問趣味の一つと見なされることになるかもしれない。
ちょうど私たちがいま錬金術や骨相学をそう見るのと同じように」
STAP細胞問題で衆目を集めたデータの捏造・改竄による不正行為は、心理学にとっても
けっして対岸の火事ではない。顕著な有意差のある研究結果への
偏重、実験データの私物化、不正行為への脆さ、論文のでたらめな評価尺度……。
著者は自らの研究者生活を通じて見えてきた、心理学の研究文化に根づく「7つの大罪」を暴き出す。
悪しき慣習に堪えかねた著者は、国際的学術誌『コーテックス』の編集委員になると、
すぐに新たなシステム作りに着手する。研究発表の「事前登録制度」である。
本書はその挑戦の軌跡とともに、伝統に固執し、変化に抵抗する研究者たちの姿をも克明に描くものである。
心理学が透明性と再現性を高め、真の科学でありつづけるためには、いま何をすべきか?
改革の旗手が未来への青写真を提示する、警鐘の書にして救済の書。
データ取得日:2024/03/29 書籍情報:openBD