陽眠る
内容紹介
慶応四年一月。
鳥羽伏見の戦いには敗れたものの、十五代将軍・徳川慶喜は薩長に対し徹底抗戦を主張。幕軍は意気軒昂であった。
幕府がオランダに依頼して建造された〈開陽丸〉の艦将・榎本釜次郎武揚も、「ここからが海軍の出番」と自負していた。
しかし、家臣たちの前で徹底抗戦を宣言したその夜、慶喜は大坂に停泊していた旗艦開陽丸で江戸へ逃げてしまう。
失望した榎本武揚は、海軍時代から榎本の右腕だった副艦将・澤太郎左衛門と、
大坂城から持ち出した十八万両を持って、開陽丸ごと徳川海軍を脱走。北へと向かう──。
データ取得日:2024/04/14
書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます