神経経済学と意思決定

心理学,神経科学,行動経済学からの総合的展望

神経経済学と意思決定

著者
E. A. ウィルヘルムス [著、編集]/V. F. レイナ [著、編集]/竹村 和久 [訳]/高橋 英彦 [訳]
出版社
北大路書房
ジャンル
哲学・宗教・心理学/心理(学)
ISBN
9784762830761
発売日
2019/09/05
価格
4,180円(税込)

内容紹介

判断や意思決定過程とその理論探求は,経済的な影響のみならず,人の幸福と関連する重要課題として学際的な広がりを見せている。本書ではその歴史的基礎,認知的一貫性と非一貫性,ヒューリスティクスとバイアス,神経経済学と神経生物学,発達段階における差異と個人差,意思決定の改善の6つの分野に焦点を当て詳説する。

【主な目次】

序章
●第I部 歴史的基盤
第1章 熟達者による意思決定:5人のキーとなる心理学者の影響
●第II部 認知的一貫性と非一貫性
第2章 認知的一貫性:認知的・動機づけ的観点
第3章 感情予想に関する矛盾をはらんだ乖離についてのファジートレース理論による説明
●第III部 ヒューリスティクスとバイアス
第4章 ファジートレース理論における直観,干渉,抑制,そして個人差の問題
第5章 意思決定前にみられる情報の歪曲
第6章 精密性効果:精密な数値表現が日常的判断にどのような影響を及ぼすか
●第IV部 神経経済学と神経生物学
第7章 フレーミング効果の行動的・神経科学的分析による意思決定過程の検討
第8章 “熱い”認知と二重システム:導入・批判・展望
第9章 慈善的寄付の基盤となる神経経済学と二重過程モデル
●第V部 発達と個人差
第10章 発達におけるリスク志向性:決定方略,感情,制御の変化
第11章 意思決定能力の生涯発達
●第VI部 よりよい決定のために
第12章 リスクのある意思決定の予測因子:フィッシング攻撃の実例に基づく,判断と意思決定の向上
第13章 シミュレーション結果の経験による判断と意思決定の改善

データ取得日:2024/04/17  書籍情報:JPO出版情報登録センター
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