哲学の骨、詩の肉
内容紹介
場所の全体を引き受けて、まるごとそれが詩の生起しうる場となるようにしなければならないのである。発話はそこでは、(・・・)切実に不可避的に発せられたという事実性のほうが、いわば真実への権利を有している。そしてその真実が詩なのだ。 (第10章 詩と/の場所) 「哲学マニアの総決算として、(・・・)私自身の詩的歴程をも振り返りながら、「詩と哲学のあいだ」という副題をもつような一冊の本を書くこと」(序章)。ハイデガー、シャール、ツェランの深淵から、ニーチェを読む朔太郎、現代詩とポストモダンの思想まで。渾身の、詩論のライフワーク。
データ取得日:2024/03/13 書籍情報:openBD