母子世帯の居住貧困

母子世帯の居住貧困

著者
葛西 リサ [著]
出版社
日本経済評論社
ジャンル
社会科学/社会
ISBN
9784818824676
発売日
2017/04/06
価格
3,190円(税込)

内容紹介

女性の多くが不安定な非正規労働に就く現在、なかでも母子世帯の年収は一般世帯の3分の1程度である。住生活を軸に生活実態に即した母子施策の再構築の可能性を提示する。

【目次】
はじめに――居住の視点から母子世帯問題に迫る
1.母子世帯をめぐる問題状況/ 2.母子世帯施策のズレ/ 3.なぜ住まいの視点からのアプローチなのか/ 4.本書の構成
第1章 わが国の母子世帯のすがた
1.母子世帯という存在のとらえにくさ/ 2.離婚率の上昇と母子世帯/ 3.同居母子世帯という存在/ 4.母子世帯の経済的貧困/ 5.父親からの扶養義務/ 6.母子世帯に対する所得保障/ 7.離婚の原因とDV母子世帯の苦悩
第2章 離婚と住まい
1.母子世帯のための住宅支援制度と課題/ 2.住宅に留まる死別母子世帯、住宅を喪失する離別母子世帯/ 3.住宅の確保を困難にする要因/ 4.居住不安に陥る/ 5.特殊な居住地ニーズと居住・経済貧困の関係/ 6.住まいとケアの一体的供給の必要性
第3章 低質な住まいに依存する母子世帯
1.低い持家率とその要因/ 2.過密居住と母子世帯/3.家計と住居費負担率/ 4.住宅の質と安全性
第4章 DV被害者の住宅問題
1.DV被害者に対する支援/ 2.DV被害者の住宅確保の実態/ 3.逃避後も続く困難 
第5章 インタビューに見る母子世帯の居住貧困
1.住宅確保の困難/ 2.実家に同居するということ/ 3.震災と母子世帯/ 4.DV母子世帯の住宅問題
第6章 父子世帯を取り巻く育児・住生活環境
1.支援から排除される父子世帯/ 2.低い転居率と高い持家/ 3.離婚と父子世帯の就労環境整備/ 4.ひとり親が安定した生活を送るために必要なこと
終 章 住生活を変える住まいとケアの一体的供給
1.空き家の増大と住まいとケアの一体的供給の動き/ 2.生活保護を活用した居住支援による解決/ 3.母子世帯向けシェアハウスの可能性/  4.多世代型集住の可能性/ 5.営利企業にのみ事業を任せることのリスク/  6.住みたい地域で住み続けるために
おわりに

データ取得日:2024/04/17  書籍情報:JPO出版情報登録センター
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