「大正」を読み直す 〔幸徳・大杉・河上・津田、そして和辻・大川〕

「大正」を読み直す 〔幸徳・大杉・河上・津田、そして和辻・大川〕

著者
子安 宣邦 [著]
出版社
藤原書店
ISBN
9784865780680
発売日
2016/04/25
価格
3,300円(税込)

内容紹介

なぜ「大正」を今、読み直さなければならないか?
幸徳秋水・大杉栄の抹殺、河上肇の『貧乏物語』と貧困・格差論、津田左右吉の「神代史」史料批判と和辻哲郎による『古事記』復興、大川周明による「日本精神」の呼び出しから、戦争へとつながる国家権力の暴走が大正時代にすでに兆していたことを読み解く。

1 なぜいま大正なのか
2 「大逆事件」とは何であったのか
3 「大逆事件」 その物語と証言
4 幸徳秋水とアナーキズム
5 大杉栄と〈無類の思想〉
6 大杉栄と二つの批判的先見性
7 河上は〈貧乏〉を再発見したか
8 河上は『貧乏物語』をどう廃棄したのか
9 〈貧困・格差〉論と「資本主義」の読み方
10 「神代史」は「作り物語」である
11 津田「神代史」研究と〈脱神話化〉の意味
12 和辻哲郎と『古事記』の復興
13 大川周明と「日本精神」の呼び出し

あとがき

データ取得日:2024/04/17