東北の芸術家たちー人生・仕事を語る
内容紹介
この本は、いわゆる千里の麒麟となった人々の物語である。音楽、美術、文芸の分野で、功成り名を遂げた東北ゆかりの18人が、生い立ち、師との出会い、仕事への思いを語っている。サラブレッドとして生まれた人はほとんどいない。戦渦に巻き込まれ、あるいは食うや食わずの生活から、それでも何かに突き動かされるかのように創作に打ち込み、自らの道を切り開いてきた。人が生きる上で大切なものは何か。それを追い続ける情熱はどこから来るのか。それがどう作品の創作に結び付くのか。ここに登場する一人一人の足跡をたどりながら、考えずにはいられない。そして東北には、芸術や文化の豊かな水脈があることに改めて気付かされる。 本書は、1997年7月に河北新報文化面で始めた連載「談(かたる)」を基にしている。これまで取り上げた各分野の「千里の麒麟」約70人のうち、芸術関係に絞り、東北の文化振興に大きな役割を担ってきた人々を収録した。
データ取得日:2024/04/23