開国期徳川幕府の政治と外交
内容紹介
徳川幕府の幕臣たちにとって鎖国から開国への転換は自明の「正解」だったのであろうか。本書はペリー来航前後の幕府の外交方針に多大な影響を与えた海防掛に着目し、彼ら幕臣たちの苦悩に寄り添いながら、国家意志の確立をめざす模索の時代のなかで幕末外交のジレンマがどのように乗り越えられ、開国政策が展開されていったのかをたどっていく。従来のあたかも開国にむけて順調一直線に進行していったかのような「予定調和」な開国史を書き改め、開国期の政治・外交史がそれ以後の幕府外交へ与えた影響や明治維新から近代にいたる歴史のなかでどのような意義を有しているのかを明らかにする。
データ取得日:2024/04/18
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