渋谷のすみっこでベジ食堂

渋谷のすみっこでベジ食堂

著者
小田 晶房 [著]
出版社
駒草出版
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784905447740
発売日
2016/12/10
価格
1,430円(税込)

内容紹介

フリーターから、なりゆきで編集者に。
40代、プロ経験なしでベジタリアン食堂を立ち上げ!
渋谷「なぎ食堂」店主の初エッセイ。

カフェや居酒屋など飲食店の激戦地、渋谷。
駅周辺の喧騒をよそに、ひっそりと個店が立ち並ぶ〝渋谷のすみっこ〟鶯谷町。
この街の片隅に、2007年12月にオープンした「なぎ食堂」。
20人も入ればいっぱいになってしまう小さなお店ながら、動物性食材を一切使わない「ベジ&ヴィーガン」の食事を提供する場として、10年近く、この地に根を張り、生き残ってきた。
まるで友達の家のような生活感のあるスペース。
ベジ系のお店ながら、お客さんの層は決して女性ばかりではなく、男性、しかも中年~年配の男性も多い。
そして、ベジタリアンが多い在日外国人や外国人ツーリストの姿も、もちろん多くみられる。
どこかエスニック系のスパイシーなメニューがあったり、カレーがあったりと、アイディアあふれるデリの種類の豊富さもこの店の売り。

こんな、ちょっとユニークなお店を、仲間とともに立ち上げたのが小田晶房。
元々は編集者で、音楽周りの仕事をしていた彼は、「飲食店を始めたい」というわけでもなく、「場を作りたい」一心で、開店を決心した。
40代、プロ経験なし、資金も少なめ……
そんな悪条件の中、Do It Yourself=自分でやる! をスローガンに、開店準備からメニューづくり、スタッフの采配、破損部分の修理、取材の対応等に突撃してゆく。

激動の21世紀……リーマンショック、3.11、食の安全への不安等次々に襲う未曽有の出来事。店、社会、家族、そして自分。
価値観は揺れ動くばかりに変わってゆく。

そして開店から9年目を迎える2016年冬、子育てに追われるシングルファーザーとして、一店主として、ここまでの顛末と思いを綴る。

データ取得日:2024/04/19  書籍情報:JPO出版情報登録センター
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