ダダ・カンスケという詩人がいた
評伝陀田勘助
内容紹介
「ダダ」を自分の名とした唯一のアナーキスト詩人、陀田勘助(1902-1931)。アヴァンギャルドの担い手として鮮烈にデビューしながら、やがてその筆名と詩を捨てて、本名の山本忠平として共産主義者に転向。非合法共産党の中央委員候補として検挙されると、謎の獄死を遂げる。享年29。
細井和喜蔵、岡本潤、萩原恭次郎らとの交流から、当局による自殺との発表に対して、いまなお小林多喜二に先立つ虐殺説が根強いその死にいたるまで、謎に包まれた詩人の影を追いかけた初の伝記。定価3700円+悪税。
◎本書の刊行を記念して、2022年7月2日より、北海道の市立小樽文学館で「アナーキスト詩人・陀田勘助展」開催!
データ取得日:2024/03/20 書籍情報:openBD