ブックセンターササエ「最後のときに食べたいもの」【書店員レビュー】

レビュー

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人生最後のご馳走

『人生最後のご馳走』

著者
青山 ゆみこ [著]
出版社
幻冬舎
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784344028265
発売日
2015/09/17
価格
1,430円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

ブックセンターササエ「最後のときに食べたいもの」【書店員レビュー】

[レビュアー] ブックセンターササエ(佐々栄文盛堂)(書店員)

人生最後に何を食べたいですか?という質問をされたら。どう答えるだろうか、と考える。本書の舞台は大阪にある独立型ホスピス。患者さんが食べたいメニューを提供する「リクエスト食」という独自の取り組みを行っている。本書に写真入りで取り上げられているのは、末期のガン患者14名がリクエストした「ご馳走」の数々。「食べる」という行為は単なる栄養摂取作業ではなく。食と人生についての、その人なりの記憶と思い出の集積。最後に選ぶ食事は、まさに「生きた証が詰まったもの」(本文より)なのでしょう。

以下、余談。レビュー冒頭の問いに対して。自分なら、あったかい「白いご飯」ですかね。それも「うちの田んぼで収穫した米」である事が絶対条件ですね。それに温かい緑茶があれば、もはや何も言うことなし。

トーハン e-hon
2015年10月19日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

トーハン

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