伊吉書院類家店「全てが大切な存在なんだと改めて感じることができる絵本」【書店員レビュー
[レビュアー] 伊吉書院類家店(書店員)
ママは くるまにぶつかって おばけになりました。
このお話は衝撃的な一文からはじまります。4歳の息子のかんたろうを残して
突然この世を去ってしまうことになった母。心配なのはやはり息子のこと。
よるの12時を過ぎるとかんたろうの部屋へあらわれて…。
これから自分とはなれ生きていかなければならない息子を励ます母の想い、そして、ママへの『大好き』の気持ちが抑えきれないかんたろうの姿。ふたりの気持ちが痛いほどつたわってきます。
子育てはなかなか思うようにいかずイライラすることもありますね。でもそんなことも全部含めて大切な存在なんだと改めて感じることができる絵本だと思います。
お子さんだけでなく大人の方にも是非おすすめしたい一冊です。