福文堂書店本店「谷崎文学の頂点をなす作品」【書店員レビュー】

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福文堂書店本店「谷崎文学の頂点をなす作品」【書店員レビュー】

[レビュアー] 福文堂書店本店(書店員)

盲目で美しい三味線のお師匠さんと、彼女に仕える男の物語です。

このお師匠・春琴さんがまぁとんでもないわがままというか、残忍というか、
大層ひどい女で、佐助に対して当たるわ理不尽だわで、
よくもまぁここまで甲斐甲斐しく尽くせるものだと思うのですが、
それが佐助にとっては無情な悦びなのですね。
春琴への愛ゆえに佐助がとった行動というのは、
どれほどの想いだったかと、、、。

「愛にはいろんな形があるのね、、、」
なんて言葉じゃ収まりきらないような、とても読み甲斐のある本でした

トーハン e-hon
2015年10月14日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

トーハン

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