盲目で美しい三味線のお師匠さんと、彼女に仕える男の物語です。
このお師匠・春琴さんがまぁとんでもないわがままというか、残忍というか、
大層ひどい女で、佐助に対して当たるわ理不尽だわで、
よくもまぁここまで甲斐甲斐しく尽くせるものだと思うのですが、
それが佐助にとっては無情な悦びなのですね。
春琴への愛ゆえに佐助がとった行動というのは、
どれほどの想いだったかと、、、。
「愛にはいろんな形があるのね、、、」
なんて言葉じゃ収まりきらないような、とても読み甲斐のある本でした
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2015年10月14日 掲載
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