『けもの道の歩き方 猟師が見つめる日本の自然』千松信也著

レビュー

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

けもの道の歩き方

『けもの道の歩き方』

著者
千松 信也 [著]
出版社
リトル・モア
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784898154175
発売日
2015/09/03
価格
1,760円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『けもの道の歩き方 猟師が見つめる日本の自然』千松信也著

[レビュアー] 産経新聞社

 〈自分で食べる肉を自分で調達すること。そして、自らその命を奪うという責任を負う〉。著者はそんな動機で狩猟を始めた。普段は運送会社で働き、収入のためでも趣味としてでもなく、日常生活の延長として森に入る。銃は持たず、主に行うのはわな猟。日々のエピソードや狩猟鳥獣の話がつづられる。「獣害はあるが害獣はいない」「手つかずの自然は幻想」「本当に自然を破壊するのは、森とのかかわりもないままに自然保護だ管理だといってる人たち」…21世紀の狩猟採集生活者の姿は、自然とのかかわり方について多くのヒントを与えてくれる。(リトルモア・1600円+税)

産経新聞
2015年11月1日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク