『国道者』
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『国道者(こくどうもの)』佐藤健太郎著
[レビュアー] 産経新聞社
著者は「国道マニア」。〈普通の人はまるで空気のように、その存在に注意を払うことすらない道路〉に〈情熱と時間と手間暇を注ぎ込む〉。北海道から沖縄まで約32万キロを走りながら集めた、道にまつわる面白い話をまとめた。青森県・竜飛崎の「階段国道」や福島県西郷村の「登山道国道」は強烈なビジュアルで、一度登ってみたい(車じゃ無理だけど)。神戸市の「最短国道」174号は全長わずか187.1メートルだ。それぐらいで驚いちゃいけない。「最短県道」は長野県上田市にあって全長7メートル! なぜそうなったかというと…。冬休みのドライブが楽しくなりそう。(新潮社・1300円+税)