『理系アナ桝太一の 生物部な毎日』
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ブックセンターササエ「「好き」が開いてくれる人生の扉」【書店員レビュー】
[レビュアー] ブックセンターササエ(佐々栄文盛堂)(書店員)
オタク。という言葉の響きからどんな事をイメージするでしょうか。世間一般的にはネガティヴなイメージを想起させる言葉ですよね。いや、ネガティヴなんてとんでもない、何かにこれでもかと愛情を注ぐことができる、好きになれる、それって人間として非常に尊い気持ち、姿勢なのだ…そんな事実に改めて気づかされますよ。この生物オタクアナウンサー(紹介文より)による青春の記憶と記録が結晶化された自伝的一冊を読んでみれば…。
「ジュニア新書」なので中高生向けのシリーズではあります。でも、大人が読んでも楽しめます!今さら情熱だとか青春だとか、このトシになってそんな熱くなれるものなんてないし…と消沈するなかれ。「好き」になれるもの、は何も遠いどこかにあるわけでなし。自身の生活範囲内にあるかもしれません。生き物をじーっと観察するがごとく、細やかに丁寧に素直な心で日々に向き合っていれば出逢えるかもしれませんね。