『コンビニ店長の残酷日記』
書籍情報:openBD
ブックセンターササエ(佐々栄文盛堂)「あるコンビニ店長の奮闘記」【書店員レビュー】
[レビュアー] ブックセンターササエ(佐々栄文盛堂)(書店員)
コンビニ店長の日記。接客業を生業としている方なら苦笑いしながら頷いてしまう箇所が多数。困ったお客さん、ノルマ達成への重圧、十人十色のアルバイト店員、シフトのやり繰りの大変さ…等々。日本全国に5万店以上、365日・24時間営業の実情。そこから良い面も悪い面も含め、日本社会の縮図が見て取れます。「残酷日記」という刺激的なタイトルですが、コンビニ業界の暴露本的なものとは違いますし業務のキツさを愚痴っぽく語るものでもありません。コンビニの仕事を愛し、誇りを持って職務を全うしようとする店長の日々の奮闘の記録です。みんな楽じゃないのです。でもそんな「楽じゃない」ところがあるからこそ、何かをやり切ったとき、人生の喜びや幸福感を深く感じる事ができる! きっとそうですよね。