「“妖怪”は世界中にいる」…『水木サンと妖怪たち 見えないけれど、そこにいる』水木しげる著

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水木サンと妖怪たち

『水木サンと妖怪たち』

著者
水木 しげる [著]
出版社
筑摩書房
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784480815293
発売日
2016/05/23
価格
1,540円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

「“妖怪”は世界中にいる」…『水木サンと妖怪たち 見えないけれど、そこにいる』水木しげる著

[レビュアー] 産経新聞社

 昨年11月、93歳で亡くなった漫画家、水木しげるさんが盛んに海外に出掛けていた頃のエッセーや対談を集めた。

 70代の水木さんは、漫画から妖怪画へと関心を移し、1990年代にはラバウル、ニューギニア、メキシコなど計33回も渡航し、現地の妖怪と“交流”した。

 東南アジアの山岳民族、セノイ族に伝わる妖怪「舌長」や、アメリカンインディアン、ホピ族の「白鬼」など挿入された妖怪画も迫力満点。「“妖怪”は日本だけじゃなく、世界中にいて、しかも日本のと似ている」との水木さんの言葉が真実味を帯びる。(筑摩書房・1400円+税)

産経新聞
2016年6月19日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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