『西一番街ブラックバイト 池袋ウエストゲートパークⅫ』
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『西一番街ブラックバイト 池袋ウエストゲートパークXII』
果物屋の店番でコラム書き、街のトラブル解決人であるマコトが地元の東京・池袋で起こる出来事を裁いていくシリーズの最新作。
毎作、旬のテーマで定評があるシリーズ、今作もブラックバイトやユーチューバーと時代のワードがてんこ盛り。でも、マコトはアナログな対人能力で、熱いが見た目だけは飄々(ひょうひょう)と、コトに落とし前をつけていく。
人にこびず、集団嫌い、果物を売り、クラシックを聴くマコトが壮絶に格好いい。イイ男は肩の力を抜きつつ、要所を締める。
池袋のキング・タカシ、マコト母とおなじみの登場人物も存在感抜群。(石田衣良著/文芸春秋・1500円+税)