『責任 ラバウルの将軍今村均』
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ブックセンターササエ(佐々栄文盛堂)「ある陸軍大将の生涯」【書店員レビュー】
[レビュアー] ブックセンターササエ(佐々栄文盛堂)(書店員)
陸軍大将、今村均。宮城県仙台市出身。宮城県民でもどんな人物であったかという事を知っている人はそう多くないのかもしれません。(かく言う自分もそうでした) その人物について、GHQ最高司令官マッカーサーはこう語っています…「(今村の態度に)日本に来て以来、初めて真の武士道に触れた思いだった」。戦時中、ラバウルにて対面した事がある水木しげる先生は著作の中で「私の会った人の中で一番温かさを感じる人だった」(「カランコロン漂泊記」より)と述懐している。本書は500頁超の一軍人の評伝。終戦後の自身の身の処し方も含め、人としてこんな生き方もあるのか、と深く考えさせられる一人の人間の評伝です。