『日本語大好き キンダイチ先生、言葉の達人に会いに行く』
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『日本語大好き キンダイチ先生、言葉の達人に会いに行く』
[レビュアー] 産経新聞社
テレビでもおなじみの著者が、言葉のプロ13人と日本語をテーマに語り尽くした対談集。アナウンサーに落語家、詩人、脚本家に予備校講師と対談相手は幅広いが、その懐にすっと入り込み、どんな分野でも当意即妙に話題を広げる著者の巧みさには感心する。
中でも興味深いのは、英文学者の外山滋比古氏との対談で、関西の小学生の方が首都圏の子より作文がうまいという理屈には目からうろこが落ちた。多くの人が共通してやり玉に挙げる表現も多く、「癒やし」「こだわり」「凛とした」などはこれから気をつけなくては、と肝に銘じた次第。(金田一秀穂著/文芸春秋・1200円+税)