【話題の本】一流になるには一流の基本を 『最強の働き方』ムーギー・キム著

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【話題の本】一流になるには一流の基本を 『最強の働き方』ムーギー・キム著

[レビュアー] 産経新聞社

 7月末に刊行されると、アマゾンの総合ランキングで4日連続首位を獲得、発行部数は1カ月で4刷10万部に達した。

 著者は昭和52年生まれ。慶大を卒業後、外資系金融機関で働き、フランスのビジネススクールINSEADでMBA(経営学修士)を取得。いくつかのグローバル企業を経て、現在はプライベート・エクイティ・ファンドへの投資業務に従事している。

 「ビジネス啓発書の結論はどれも似たり寄ったり。ですから結論にいたるまでのエピソードや語り口が問題となります。本書は著者が本業で失敗しながら学んだことを、ウイットを利かせて書いているところが最大の強み」と担当編集者の中里有吾さんは話す。

 第1章では「一流への道は一流の基本から」と題し、メールの書き方、メモの取り方、資料づくり、話し方、プレゼン、整理整頓についての基本をユーモアたっぷりに語り、最終章の第5章「一流の自己実現」に向けて段階を踏んで「一流の基本」を説いてゆく。

 中里さんは付け加える。「坂の上の雲を目指すのではなく、坂の上の現実にどう立ち向かうかという著者のスタンスが受け入れられているのでしょう」(東洋経済新報社・1600円+税)

産経新聞
2016年9月10日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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