『たんていネズミ ハーメリン』
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渕書店 BOOKSTORE FUCHI「好奇心360度全開の子どもに読んでもらいたい!」【書店員レビュー】
[レビュアー] 渕書店 BOOKSTORE FUCHI(書店員)
最初のページをひらいて予想外の出来事に遭遇したって感じで戸惑ってしまった。だけど、たぶん、ですが、子どもの360度ひらいてる好奇心はそれを大人と違って喜ぶのでは?大人の読者は本書の混沌としていつつ統一感のあるページの数々を子ども程に楽しめない?たぶん。残念。
ねずみハーメリンが町中のなくし物をした人達を手伝ってあげる。何しろハーメリンは屋根裏部屋にあるタイプライターで文章が書けるねずみだ。でも、掲示板に貼られたハーメリンという署名のなくし物の答えの紙でしかみんなハーメリンを認識できない。ハーメリンていったい誰?ということ。それでお礼をしたいと掲示板にパーティーの招待状を貼る。ハーメリンはおめかししていざ会場へ・・・だけど。
1度は読者を悲しみに落としてしまう物語。でも最後はハッピーエンド。読み終えるとなんだか知らないけれど幸せな気分!ハーメリンに会いたいな。