『パイルドライバー』
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『パイルドライバー』長崎尚志著
[レビュアー] 産経新聞社
一家3人が殺された事件を捜査することになった若手刑事の中戸川。なんとその現場は、15年前に起きて未解決になっている一家3人殺しをそっくり再現したような状況だった。同一犯なのか。模倣犯だとすれば、狙いはなんだ?
以前の事件を担当した伝説の刑事・久井が嘱託として捜査に加わることになり、中戸川はOBの彼とコンビを組む。「俺がやった」という男が出頭してくるが、まったく信用できない。警察内部にも捜査を妨げるような動きが…。警察小説らしい謎解き、予想外の展開、魅力的なキャラクターで読み手を最後まで飽きさせない。(KADOKAWA・1600円+税)