『石原真弓の大人のためのゆっくり学ぶ英語教室』
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【自著を語る】石原真弓『石原真弓の大人のためのゆっくり学ぶ英語教室』
[レビュアー] 石原真弓(英語学習スタイリスト)
大人の学びは、「ゆっくり」「しっかり」が良い
『石原真弓の大人のためのゆっくり学ぶ英語教室』は、あらためて英語を学び直そうと頑張っていらっしゃる方に向けて、授業をしている感覚で書かせていただいた本です。
私は現在、英語講師として、また、英語書籍の執筆者として、英語学習スタイリストという肩書きで英語教育に携わっています。
英語教室の生徒さんは、小さなお子さんがいる若い方からひ孫さんの面倒を見ている八十代の方まで、幅広い年齢層です。目的や状況はそれぞれですが、なかでも特に多いのが、「英語を勉強し直したい」「基本的な英会話だけでも身につけたい」というもの。
皆さんを見ていますと、知識をどんどん詰め込んでいくより、基本的なことや使える英語をゆっくり、じっくり覚えたい、楽しみながら勉強したい、という方が非常に多いと感じます。また、「長い文章や難しい文法は覚えられない」「簡単な表現を厳選してほしい」「同じ学習の繰り返しでもいいので、着実に身につけたい」といったお声をいただくことからも、日常会話を身につけたい方には、使用頻度の高い表現を着実に覚える省エネ学習が有効で、「なるほど~」満載の学習法が継続のカギだと日々実感しています。
このような経験から、実際の授業で効果的だった方法を取り入れて作った英語学習書が本書です。
外国人と英語で話すとき、場数を踏んでいないと、
"Hi."(こんにちは)と声をかけるだけでも緊張してしまうものです。頭の中に入れておいた会話表現が飛んでしまうこともあります。そこで本書では、「これさえ覚えておけばなんとかなる!」という、四十の英会話基本フレーズを厳選し、初級~プレ中級学習者がすっきり理解できる解説をつけました。
さらに、これまでお教えしてきた生徒さんからの質問をもとに、基本の例文に関する様々な疑問にもお答えし、会話例や関連表現も豊富にご紹介しています。
例文は、基本的なあいさつ表現、自分のことを話したり、相手に質問したりするときの表現、さらには、相手を気づかったり困っている人を助けたりするときのフレーズなど、様々な状況でそのまま使えるリアルな表現にとにかくこだわりました。
また、基本的な英文や英単語には、そのまま読むだけでネイティブスピーカーの英語に近づけるように工夫を重ねた、オリジナル発音ふりがなもつけています。
たとえば、別れ際のあいさつの”Have a good one.”(どうぞよい一日を)の場合、[ハヴ ア グッド ワン]ではなく、[ハヴァ グッワン]としました。日本人はどうしても平坦に発音しがちですが、それではなかなかネイティブに理解してもらえません。発音ふりがなを参考に強弱をつけて話すことをおすすめします。
二〇二〇年に東京オリンピックを控え、新たに英語を勉強しようという方が増えています。ほんの少しでも、本書が英語を学ぶ皆さんのお役に立つことができれば、大変喜ばしく思います。
【 英語Quiz 】
本書でご紹介している英文の一例です。( )に入る語はなんでしょう?
(答えは、ページ下の石原真弓プロフィールの下に)
1) いろいろとお世話になりました。
Thank you ( )( ).
2) 来年、退職します。
I’m ( )next year.
3) ビール党です。
I’m a beer( ).
4) そこまでご案内しますよ。
I’ll ( ) you ( ).
5) 同感です。
I’m ( ) you.
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【答え】
1)for everything 2)retiring 3)person 4)take / there 5)with