「学校に犬がいたら…」夢のような話を実現させた先生の熱意と努力

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学校犬バディが教えてくれたこと

『学校犬バディが教えてくれたこと』

著者
吉田 太郎 [著]
出版社
金の星社
ジャンル
社会科学/教育
ISBN
9784323073712
発売日
2016/09/16
価格
1,540円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

「学校に犬がいたら…」夢のような話を実現させた先生の熱意と努力

[レビュアー] キリスト新聞社

 「学校に犬がいたら楽しいだろうなあ」という子どものひと言をきっかけに、2003年から立教女学院小学校で「動物介在教育」を始めた著者。初代学校犬バディが同年に初登校してから2015年に最期を迎えるまでを、23のエピソードを通して紹介する。

 子どもたちはバディに接することで優しくなり、自主的に静かにすることを覚え、集中力も高まっていったという。バディの存在は、不登校の子どもや足の不自由な子どもにも元気を与えた。そしてバディの死を通して、「いのち」の尊さについて真剣に考えることができたと著者は振り返る。

 学校犬が実現できたのは獣医師やドッグトレーナーの協力だけでなく、何よりも著者の熱意と努力があったからこそ。「動物介在教育」を検討する学校の参考になるだけでなく、犬と人間の関係を見つめ直す機会も与えてくれる。

キリスト新聞
2016年11月12日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

キリスト新聞社

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