ゴールデン街で呑む若者たちに読んでほしい

レビュー

5
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新宿ゴールデン街物語

『新宿ゴールデン街物語』

著者
渡辺 英綱 [著]
出版社
講談社
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784062817066
発売日
2016/11/18
価格
929円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

ゴールデン街で呑む若者たちに読んでほしい

[レビュアー] 図書新聞

 いまや外国人(特にアングロサクソン系)の「観光地」と化した感さえある新宿ゴールデン街。ここに店を構える「ナベサン」の元店主ナベサンこと渡辺英綱氏(二〇〇三年没)が本書の著者。ゴールデン街がある新宿の成立やゴールデン街ができるまでを追い、そして「ゴールデン街は女の街である」と著者が言うように、この街で生き、あるいは死んでいった女たちの「声」に寄り添おうとする。「ゴールデン街の住人たちは、『差別』的な態度にいちばん鋭く反応する」の一行には深く頷いた。いま、ゴールデン街にはかつてからの常連のみならず二、三〇代の人も多く出入りしているが、そういう人たちにこそ読んでもらいたい一冊。「解説」は、「ナベサン」の現店主であり、ナベサンのお連れ合いでもあった渡辺ナオ氏。(11・17刊、三三四頁・本体八六〇円・講談社+α文庫)

図書新聞
2016年12月3日号(3281号) 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

図書新聞

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