『夢の本屋ガイド』 花田菜々子、北田博充ほか編

レビュー

2
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

まだまだ知らない 夢の本屋ガイド

『まだまだ知らない 夢の本屋ガイド』

著者
花田菜々子 [編集]/北田博充 [編集]/綾女欣伸 [編集]
出版社
朝日出版社
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784255009636
発売日
2016/11/02
価格
1,728円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

『夢の本屋ガイド』 花田菜々子、北田博充ほか編

[レビュアー] 服部文祥(登山家・作家)

 たとえば獄中ブックス。服役中の人々の要望に応えて、刑務所に本を有料で「差し入れ」することを業務とする。獄中から出せる手紙(注文書)の数には制限(月4通まで)があるため、提案形式の「押し売り」もする。検閲をぎりぎり通過する猥本(わいほん)の選定が難しい。

 たとえば本屋列車。読書と旅を結びつけた本屋併設の列車は世界中で走っている。中原中也号、サン=テグジュペリ号など。1号車が関連書籍の書店になっており、2号車がサロン。3号車以降が旅客室。作家ゆかりの地を一週間ほどで巡る。本書で取り上げられているのは、おくのほそ道号の紀行。

 たとえばストリートブックス。路上で本を読んでいる人を取材して、簡単なコメントとともにその本をネットで紹介する。本を売るのではなく本の楽しさを伝えるお店。

 リアル書店員22名が夢見る架空の本屋22店舗を紹介する。ルポ、フィクション、独白など形式自由な紹介文の末尾ではその本屋の売れ筋ベスト3も発表。行きたい書店を見つけて、つい検索してしまうのは私だけではないはず。

 朝日出版社 1600円

読売新聞
2017年1月15日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

読売新聞

  • このエントリーをはてなブックマークに追加