神奈川大学生協書籍部「『食べる』にフォーカスした海の図鑑」【書店員レビュー】

レビュー

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海辺を食べる図鑑

『海辺を食べる図鑑』

著者
向原 祥隆 [著]
出版社
南方新社
ISBN
9784861243127
価格
2,160円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

神奈川大学生協書籍部「『食べる』にフォーカスした海の図鑑」【書店員レビュー】

[レビュアー] 神奈川大学生協書籍部

 版元(出版社)の名の通り、日本の南は鹿児島からお届けする、海辺を味わうための図鑑である。様々な野生の生物を取っては食べてというサイトが散見される昨今、「またフジツボとかカメノテでしょ」という先入観を飛び越え、実に136種もの海辺の生物を、調理方法はもちろん採取法や下拵えの方法と共に紹介してくれる。

 読んでみるとアオサに始まり、その後も「こんなにたくさん磯には海藻が生えてたのか、そして食べられるのか」という具合に海藻が紹介され、次にはやはり同じ位のボリュームで貝類のページが続く。そこには神奈川では見かけない南方系の貝があったりと、版元の地域色を感じさせるのも面白い。

 気になるのは毒魚の紹介やカキ類の採取喫食について、若干無頓着な気がしないでもない点、また、漁業権については地域による差異も大きいところ、それらへの案内がもう少しあっても良いのではと思える点か。しかしそこまで調べたが最後、きっと本書は読者を海へ連れてってしまうのではなかろうか。

トーハン e-hon
2016年12月21日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

トーハン

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