【今週の労務書】『中小企業の「人事・賃金制度」はじめに読む本』

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【今週の労務書】『中小企業の「人事・賃金制度」はじめに読む本』

[レビュアー] 労働新聞社

行動変革生む制度を推奨

 本書は、人事・賃金制度の導入・見直しを考える中小企業の経営者などを対象に、コンサルタントである著者がオススメの人事・賃金制度を分かりやすく解説する入門書。
 年功給、職能給、職務給、役割給、歩合給といった各賃金制度のメリット・デメリットを紹介したうえで、「現実的に中小企業に適用できる制度はふたつだけ」として、「改善型職能給」と「役割行動給」の導入方法の解説に紙幅を割いた。どちらも人材の成長や社員の行動変革につながる点を評価している。
 役割行動給は、会社の業績向上につながる社員の具体的な行動を等級ごとに提示し、行動の実践状況に応じて賃金額を増減させるもので、「職能給と役割給のいいとこ取りの制度」とした。

(堀之内克彦著、すばる舎刊、03-3981-8651、1650円+税)

労働新聞
2017年2月6日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

労働新聞社

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