本書は、最近のテレビでは本当に言いたいことが何も言えず、イライラしている著者のつぶやきから生まれたという。
〈テレビは「真実をオブラートに包むメディア」だ〉〈ネットは「バカのための拡声器」になっている〉〈デモをするなら投票日。でなきゃ手遅れだよ〉…。たけし流トーク調文章が展開する。
なんだか自主規制されて不自由になったテレビ界をはじめ、現代社会に対し、お笑い芸人歴40年の著者が思いの丈をつづる。そこには批判だけでなく、「世の中の常識を疑ってみよう」という読者への呼びかけがありそうだ。(小学館新書・740円+税)
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2017年3月26日 掲載
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