本書片手に京都「中華」散策はいかが?

レビュー

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京都の中華

『京都の中華』

著者
姜 尚美 [著]
出版社
幻冬舎
ISBN
9784344425477
価格
864円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

本書片手に京都「中華」散策はいかが?

[レビュアー] 図書新聞

 いやあ名著だった。関東出身、以後ずっと関東在住の人間で、本書に登場する中華料理屋を一つも知らなくても、本書が名著であることはよくわかった。祇園がある京都の中華は独自の発展・展開を遂げた。お座敷に匂いを持ち込まないように、ニンニクやショウガは使わない。油も控えめ。不要なものを「削ぐ」「抜き去る」のが「京都の中華」の特徴。そのあたりの内実は、本書巻末付録の京都の老舗料亭「菊乃井」三代目の村田吉弘氏へのインタビューからもよくわかる。本書前半にたくさん収録されたカラー写真も素晴らしい。下手なガイドブックよりよっぽど信頼できる京都案内としても活用できるだろう。本書を片手に、もうすぐ春になる京都を訪ねてみたい。特に河原町四条の芙蓉園の鳳凰蛋はぜひ食べたい! あーお腹すいた。(12・10刊、二八六頁・本体八〇〇円・幻冬舎文庫)

図書新聞
2017年3月18日号(3295号) 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

図書新聞

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