ササエ吉岡店「個性的な特徴ある作品の4巻目は難しいのか」【書店員レビュー】
[レビュアー] ササエ吉岡店(書店員)
台詞なし主な舞台が部屋オールカラーで値段がはると言う特徴を持つこの作品。広大な世界観とかストーリーがない日常系の作品ではやはり上中下の3巻あれば大体の「描きたいこと」や「ネタ」は出し尽くすのではないか 線描が特徴のMFの『ギャル子ちゃん』もそうだが、4巻になると半分近く「映画解説」になってしまい映画を見ない者にとってはちょっと苦痛になってしまっている こちらの4巻では「不憫可愛い」と言う大前提があるのに喜怒哀楽の「怒」が多いんじゃないかとか、ネタが被ってきてるのではないかとか、もう緑のカエルは存在意義がなくなってるのではないかとか、余計な感想を持ってしまう これが5巻で劇的に解消されるのか、このままのテイストで続くのか見守りたいところ (S)