思わせぶりな書名…。だが、本書で扱う「不倫」とは“男女の関係”なしに深く結びつく既婚者同士のカップルだという。
冒頭に、〈法でつながり戸籍で結びついた配偶者とは違い、つながるのは心、結びつけるのは魂だけ。だからその関係は極めて不確実。そのため配偶者よりもより深い絆が紡げるという〉とある。
つまり本書が扱う、配偶者の“次”に位置する「セカンドパートナー」は、プラトニックな関係を保つことで不倫とは一線を画す新たなる恋愛の形態だそうだ。
本書の事例集を読めば、この微妙な関係が分かるかもしれない。(朝日新書・760円+税)
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2017年4月23日 掲載
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