「いただきます」「お疲れさま」…。英語に訳そうとしても伝わりにくい日本語がある。著者は僧侶で通訳・翻訳の仕事もしており、うまく訳せない日本語の背景には独自の文化があると記す。
「つまらないものですけど」。外国人から日本人は贈り物をする際、なぜそう言うのかとよく質問される一例だ。本書には、〈人に差し上げる物を指しているのではない〉とある。自分を日頃から支えてくれている相手の手助けに比べれば…という意味だとか。
普段、何げなく使っている日本語の深みや日本人の精神を知ることができそうだ。(アルファポリス・1200円+税)
-
2017年4月30日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです