【話題の本】『おかんメールFinal』おかんメール制作委員会編

レビュー

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おかんメールFinal

『おかんメールFinal』

著者
おかんメール制作委員会 [著]
出版社
扶桑社
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784594077266
発売日
2017/04/26
価格
1,080円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

【話題の本】『おかんメールFinal』おかんメール制作委員会編

[レビュアー] 黒沢綾子

 ■母からの愛と笑い、永遠に

 「いまから孵(かえ)るわ」
 「かつあげはじめていい?」
 「あんた、シンゴリラ観(み)た?」

 携帯電話を使い慣れない母親からのメールは誤変換、誤字脱字、謎の省略が多い。そんな母の面白メールを集めた『おかんメール』が初めて発売されたのは、3年前の母の日だった。一気に注目され、シリーズ累計で43万部を突破。このほど刊行された第7弾で、幕を閉じることになった。

 編集を担当した扶桑社の高橋香澄さんは「“おかんメール”という言葉も広く浸透し、一定の役割を終えた」と話す。当初、おかんたちはいわゆる“ガラケー”を使っていたが、3年の間にスマートフォンに持ち替え、対話アプリ「LINE」などで息子や娘と連絡を取り合うようになった。「ガラケー時代のような、爆発的に面白いメールは少なくなってきた」と高橋さん。つまり、母たちは携帯の扱いに慣れてしまったのだ。

 それでも内容が意味不明だったり、絵文字やLINEスタンプの使い方を誤っていたり、ありえないほどユルい写真を送り付けてきたりと、相変わらず笑わせてくれる。そして、ウルッとさせる。よそのお母さんであっても。もうすぐ母の日。(扶桑社・1000円+税)

 黒沢綾子

産経新聞
2017年5月6日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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